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国公立大学2次試験に向けて

センター試験が終わり、国公立大出願も概ね終了した時期です。今年度受験(2019年1/19,1/20)の当塾生はセンター試験(英・数・国・理・社の5教科7科目)で810点(満点は900点)超えの正答率90%を超えて、志望大学のセンター試験はA判定でした。英語は(模試では正答率90%前後でしたが)本番では97%に達しました。中学受験でもそうでしたが、本番に強いのは大学受験でも健在です。

 

駿台で実施された直近の志望大学の(2次試験向け)大学別入試実戦模試(2018年11月)でも偏差値75(A判定は偏差値64~65以上)に達し、志望学部は全受験生の中で5番以内に入りましたが、高2の第3回駿台全国模試(ハイレベル)(2018年2月)でC~D判定だったことを思えば、この急上昇には目を見張るものがあります。本人の能力や家庭のご支援に加えて、中学受験から7年間、(ハイレベルの問題に取り組むことはもちろんのこと、それと同時に)基礎をしっかりとアクティブラーニング型授業で鍛え続けたことがこの好成績につながっています。

 

去年、国立大学に合格した塾生の場合、入塾当初は学力がとても低かったので、塾生・講師共にとても大変でした。たとえば、入塾直前の中3のときの英語はABCを書くのがやっとというひどい状態でしたが、辛抱強く効率よく指導した結果、入塾から半年後に英検3級に合格し、さらに半年ほどで準2級に、入塾2年後には(改訂後の4技能検定の)2級に合格しました。そして、センター試験の英語は80%に達しました。また、(一から指導した)物理は100点満点でした。その甲斐あって、私立大学入試では東京理科大(理)など連戦連勝という好結果でした。受験が終わるころには出身高校(各学年400名ほど)で学年1位になっていて、入塾当初は(日大に合格すれば大成功と考えていたほど低い学力で)絶対に不可能と思われた国立大学にも合格しました。

 

去年受験の塾生の進歩には目を見張るものがありましたが、今年度受験の塾生は、それを越える進化を見せています。それでも、油断は禁物、地に足をつけて一歩ずつ着実に課題を熟しています。高い学力を背景に、志望大学の過去問や実戦模試の過去問は既に10年分以上を完遂しています。現在、当塾では、本番(2/25,2/26)に向けて、こちらで用意した実戦問題や基礎問題を解き、弱点を洗い出しては基本を確認するという地道な学習を、毎回5時間ほどかけて淡々と熟しているところです。

 

受験直前になると過去問などの実戦問題に傾倒しがちになるのは人情ですが、最後まで、基礎や基本に戻り(学習者は能動的に取り組み、指導者は学習者の状況にあわせて柔軟に対応する)アクティブラーニングにより鍛え続けることが肝要です。

 

アクティブラーニング型授業では、(個々の多様な要求に適切に対処するための)高い指導力や(高い満足度を実現するための)授業外での多大な労力などが求められ、講師の負担が大きくその分、授業料は割高になります。その一方で、生徒は効率よく学習でき、能動的に学習する習慣も身につき易く、燃え尽き症候群には陥りにくいので、長い目で見たとき、生徒に多くのメリットがありますが、ほとんどの既存の集団授業の塾や個別指導の塾では実施できません。

集団授業の塾は、一度に多くの生徒を授業できるので高収益をあげることができ、授業料も割安ですが、授業は画一的で、生徒の学習態度は受動的にならざる負えませんし、個々の状況に対応できません。一見すると安く思える授業料も、欠席や遅刻に柔軟に対応できないので実質的には、個別指導塾と大差がありません。これらの弱点を大量の宿題で補おうとしていますが、生徒の多くは疲弊して仮に偏差値の高い学校に合格しても、その後、燃え尽き症候群に陥りがちで、長い目で見たとき、その弊害が目立つ結果になります。また、個別指導塾は、(講師の給与が安く)高い指導力の人材は集まりにくく指導力不足が顕著なため、アクティブラーニング型授業は実施できません。

このような事情により、この地域でアクティブラーニング型授業を実施できる塾はほぼ皆無ですが、当塾ではこの学習法を(この地域の個別指導塾より割安の授業料で)実践して家庭の個々のニーズに柔軟に対応しています。