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中学1年の3学期 期末試験(数学)

東大合格者数トップ10に入る中高一貫校で出題された代数の計算問題です。この計算問題は公立では高2で履修しますが、この学校では代数の文章題や幾何はさらに難度の高いものが出題されます。

  

中高一貫の難関校は例外なくスパルタ教育です。中学受験はとても厳しく、難関中は高い能力のある小学生でも毎日10時間勉強し続け、当塾のようなプロの助けを借りることで漸く合格できます。だから当然、彼らはスパルタに慣れていて周りが勉強して当たり前という環境にあるので、学校から出された課題を黙々と熟します。当然、部活は軽めに留めています。しかし、課題は多い上に難度の高いものばかりです。彼らの多くは高い能力がありますがそれでも、定期試験でさえ難問ばかり出題されるので苦戦する生徒も当然いて、当塾のようなプロの指導を受けて鍛錬に励んでいます。そして、大学受験で続々と難関大に合格し、近未来に日本のリーダーとなり活躍することになります。

 

一方で公立の高校生たちは、(この問題からも容易に想像できるように)その地域のトップ校生であっても大学受験で苦戦します。当然、東大にはほとんど合格できませんが、公立のトップ校生の多くは、自分は学力が高いのだから大手塾に通って普通に勉強していれば難関大に合格できると勘違いし、部活に励み油断しています。自分では勉学に励んでいるつもりでも、高校の授業は易しく大手塾は生徒が消化不良でも関知しないので、高校受験とは比較にならないほどの工夫と努力を要する大学受験には対応できません。そして、大学を受験して初めてその厳しさに直面し、高校受験の学習法がほとんど役に立たないことを悟り、中堅の大学に進学するか浪人することになります。

 

難関校の学生たちは、公立校生がよく受ける(河合や進研などの易しい)模試は受けずに高難度の模試のみを受けます。公立の学生たちは難関大進学を目指すならば、大学受験で突然強敵たちが現れることを覚悟し、慢心することなく目標に向かって邁進すべきです。目標が不明瞭では苦難に耐えられず挫折します。そして、部活に入れ込むなどして油断していると厳しい現実が待ち受けています。そのときはあっという間にやってきますが焦らずに、積小偉大を胸に刻んで蛍雪の功を積むことです。