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入試1ヶ月前からの勉強法(化学)

センター試験まで3週間を切り、私立大学の一般入試はあと1ヶ月で始まります。

 

センター試験が80%程度の受験生が次の大学の入試問題(北里大 薬)を解いた場合、多くは50%に届かずこのままの学力では合格できません。センター試験の範囲は狭く浅いのに対し、大学の入試問題は基礎が完成した上でさらに発展問題を解くための応用力を求められるためです。1ヶ月の学習では合格は厳しいと感じるかもしれませんが、センター試験80%程度の学力ならば基礎力はあるので、本問程度の難易度ならば、次の要領で学習すれば本番では70%を超え、合格レベルに到達できます。

 

まず、入試問題を解きます。10月の模試でCD判定なら20%30%程度しか正答できないかもしれませんが、基礎がしっかりしていれば大丈夫です。 

次に、該当する単元を探し、総復習します。復習には“要点解説→基本問題→応用問題“の順で学習できる問題集が効率的です。このときに、全問解くのではなく、時間のかかりそうな問題は解答を見ながら解法の流れを覚えるのが効果的です。化学は、数学や物理ほどには考える力は必要なく、知識の多寡が大きく影響するからです。

その上で、同じ入試問題を再び解きます。そうすると、ほぼ満点を取れるはずです。

このサイクルを1日一問のペースで入試まで繰り返えすと、1ヶ月の学習で合格レベルの実力が付きます。

 

受験生は、何をどのように学習すれば効率的で効果的かあまりわかっていません。模試でA判定であっても確信はないので当塾では、熟練の講師が適切にスケジューリングし指導しています。この手法を実践し直近の模試(10)CD判定でも生徒の多くが大学に合格していきます。


27. センター試験80%程度の学力があれば、2,7 のどちらかが正解であることまでは絞れます。しかし、センターでは出題されないアセトアミノフェンの構造を知らないと正答できません。そして、感に頼ると半数以上が不正解します。教科書や問題集では補足程度の扱いですが、この大学の一般入試ではそこが出題されます。有機は覚える範囲は広いので軽視しがちですが、この大学は有機はとても詳細な知識を要求します。その点に着目して復習します。

 

28. 正答すべき問題です。「ああすんなり両性に愛される」を思い出せばよいだけです。

 

29.30.31 センターレベルの酸化数の知識に加えて、電気陰性度 H<C<N<O の知識を活用します。センター試験では電気陰性度の大小の活用まで知らなくてもよいのですが、この問題はその活用力を試しています。酸化数の基本を知っていても、電気陰性度を活用できないと全問不正解の可能性大です。その点に留意して復習します。

 

32. (アセトアミノという名から推測できる可能性はありますが)アセトアミノフェンの構造を知らないと正答できません。知っていればアミノ基とカルボキシ基の脱水縮合によるアミド結合はセンターレベルですから正答できます。

 

33. (炭素の)主鎖を書いた上で、OH基とNO2基を過不足なく配置すればよいだけなので、正答すべき問題です。

 

この時期に、28, 33 を正答できていれば、その他の問題については知識不足の範囲とその周辺をしっかり復習すれば合格レベルに到達します。