· 

中学受験から大学受験へ

先週(2/1~2/6)、厳しい首都圏の中学受験が終わり、小学生たちはほっと一息ついていることだと思います。ジャガー横田のお子さんも実力に見合った中学に合格したようです。受験9校中2勝7敗とありましが、おそらく、東海大・日大もしくは帝京大の付属のいずれかに合格したのでしょう。日本大学中学・帝京大学中学は、自分が講師をつとめていた四谷大塚の50偏差値では40台・東海大の付属中は30台ですから、妥当な結果です。ただ、彼が最後にようやく合格した中学は、英語受験可で特進コースとありますので、四谷大塚の偏差値表には載っていなくて偏差値がさらに20ほど低い(2/7受験の)”帝京中学”でしょう。この学校は、以前はサッカーなどのスポーツで有名で”とんねるず”の出身校です。

 

なお、偏差値30以下の中学は四谷の偏差値表には掲載されませんが、中堅の中学受験向けの模試である首都圏模試には掲載されます。この模試には帝京大学中学(62)、帝京中学(41)とあります。小田原市の相洋中学も偏差値が低いので、四谷偏差値表には載りませんが首都圏模試には載っていて偏差値40とあります。

四谷大塚50偏差値(~2/1)四谷大塚50偏差値(2/2~)。

首都圏模試80偏差値

 

広尾学園は、10年前は四谷大塚50偏差値で50程度の中堅中学でしたが今では60前後の難関中にランクされています。中学受験を経験したことがあればわかりますが、広尾学園は偏差値40代の生徒はまぐれでも合格できないレベルです。もし合格していたら、裏口入学が疑われ、入ってもその生徒は苦難の学生生活が始まります。

 

たとえば、神奈川県の中学受験No.1の聖光学院では、中1でも宿題は膨大で定期テストでは高校レベルの問題が出題されます。中2でほとんどの生徒の英語力は英検2級レベルに達し、準1級に合格している生徒さえいます。準1級は私立大学最難関の慶應大に簡単に合格できるレベルです。数学は√(ルート)や三平方の定理は中1で学習し中2では三角関数(サイン、コサイン、タンジェント)を学習します。高校1~2年で学習する内容をさらに高い難易度で中1や中2で学習しているわけです。彼らは高い学力と適正があるから入学できたわけですが、学校の進度も難度も高過ぎるため、彼らの半数以上がこれらの課題に四苦八苦しています。最近、当塾生のひとりが「昨日は全然勉強できなかった」とぼやく中2の同級生に、「どれだけ勉強した?」と聞くと「たったの2時間。やばい」と返答したようです。神奈川県最難関の中学では、高い適正のある彼らでさえ、(中学受験・大学受験そして難関中・高の授業に精通した進学塾で教わっていても)平日の家庭学習2時間は少な過ぎて授業について行けなくなるレベルだということです

 

中学受験直前の小6生たちは頬がコケ・目にクマができたりしますが、中学入学のころにはふっくらとした顔で子供らしい表情に戻り笑顔を見せます。この厳しい中学受験を経験した生徒たちは、その6年後、大学受験に望むことになります。神奈川御三家(栄光・聖光・浅野)の生徒たちのほとんどは、東大・国公立大医学部・一橋大など最難関の国立大合格を目指していますが、その試金石として、今週、私立最難関の慶應大入試に臨みます。A判定の生徒でも緊張の一瞬です。中学受験のときもそうでしたが、自分が緊張しているのかもわかっていません。6年前の中学受験の再来です。東大や一橋大の2次は5割・慶應大の一般入試は6割正答で合格しますが、東大・一橋大や慶應大がA判定で高い実力があっても楽観はできません。過去問も平均7~8割正答する状況にあっても、問題によっては5割を下回ります。大学受験生(や大学生)の学力は、その程度でしかありません。彼らは厳しい中学受験の勝ち組であり表面的には平然としていますが、受験の厳しさを肌で感じていますから、その心境は前虎後狼(前門の虎後門の狼, a tiger at the front gate,a wolf at the back gate.)”。前に突き進む以外、道は開けません。それでも、(関ヶ原の戦いの)”島津の引き口”ほどではなく、落ちても命は取られませんから、自信と不安が交錯する中で本番に臨み、勝ち抜いてくれるはずです。

 

今週の木曜日(2/14)に神奈川県公立高校入試が実施されます。入試を控えた中3生たちは今不安と期待の真っ只中にあり、2日後に緊張しながら本番に臨むと思いますが、中学受験や大学の一般入試に比べるとはるかに負担の低いものです。受験が終わっても合格・不合格の如何に関わらず、3年後に突然現れる中学受験組との競争に備えるとよいでしょう本当の学力は、難度が低く勉強すればそれなりの高校に合格できる高校入試ではなく、大学の一般入試で試されます